【最新】肥満とがんの関係(国立がん研究センターの調査結果)
国立がん研究センターの調査結果により、がんの種類によっては、肥満によりリスクが高くなることが判明しました。
今回はその理由とリスクが高まるがんの種類について解説します。
りぼん薬局野洲店では、
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部位別がんの死亡率
部位別のがん死亡率(1年間に人口10万人あたり何人死亡するか)
- 2019年のがんの死亡率(粗死亡率)は男性366.0、女性245.7(人口10万人あたり)。
- 多くの部位、特に、口腔・咽頭、食道、胃、肝臓、喉頭、肺、膀胱で男性が女性より死亡率が高い。
- 甲状腺では女性が男性より死亡率が高い。
国立がん研究センターより引用 最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計] (ganjoho.jp)
がんで死亡する確率
がんで死亡する確率~累積死亡リスク(2019年データに基づく)
累積死亡リスクとは・・・ある年齢までにある病気で死亡するおおよその確率生涯でがんで死亡する確率は、男性26.7%(4人に1人)、女性17.8%(6人に1人)。
部位 生涯がん死亡リスク(%) 何人に1人か 男性 女性 男性 女性 全がん 26.7% 17.8% 4人 6人 食道 1.1% 0.2% 90人 430人 胃 3.4% 1.7% 29人 59人 結腸 2.1% 2.1% 47人 49人 直腸 1.2% 0.7% 86人 149人 大腸 3.3% 2.7% 30人 37人 肝臓 2.0% 1.0% 49人 102人 胆のう・胆管 1.2% 1.0% 86人 102人 膵臓 2.1% 2.1% 47人 48人 肺 6.4% 2.5% 16人 40人 乳房(女性) 1.7% 59人 子宮 0.8% 128人 子宮頸部 0.3% 295人 子宮体部 0.3% 337人 卵巣 0.5% 184人 前立腺 1.6% 62人 甲状腺 0.1% 0.1% 1333人 707人 悪性リンパ腫 0.9% 0.6% 114人 155人 白血病 0.6% 0.4% 155人 258人 国立がん研究センターより引用 最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計] (ganjoho.jp)
肥満とがんの関係
内臓脂肪が増えるとアディポネクチンの分泌量が減少します。
アディポネクチンががん細胞の成長を抑える作用がありますので、肥満でアディポネクチンが減少すると、がん細胞は成長しやすくなります。
このような関係性でがんの種類によっては増加します。
肝臓がん
肥満になると肝臓にも脂肪が溜まります。この状態を脂肪肝といい、これがさらに進むと肝硬変となり肝臓がんになりやすくなります。
大腸がん
肥満によって高インスリン血症になると、がん細胞が増殖しやすくなります。このため大腸がんも増える傾向にあります。
肥満による大腸がんは男性に起きやすくなっています。
乳がん
閉経後BMIが高いと乳がんになりやすいです。
BMIが30以上の場合は閉経前でも乳がんになるリスクは高くなります。
BMIとは
体重(kg)を身長(m)の2二乗で割った値です。
日本では25以上が肥満とされています。
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