2020年にお薬束®を発売してから、片手で使えるレインボー、お子様向けぬりえセット、おしゃれな和柄お薬束®WAカラーと、服薬される方に応じた仕様を開発してきましたが、念願のお薬束®-カレンダーを発売することができました。今回は、お薬束®-カレンダーの特徴をご紹介します。
なぜカレンダータイプを作ったのか?
箱型のお薬束®を作って、なぜわざわざカレンダータイプが必要なのか?疑問に持たれることでしょう。
お薬束®だけが、優れたツールではありません。使われるお立場からは、様々なニーズがあります。目的は、どんなアプローチにせよ「薬を飲む」ことを毎日達成して頂きたい。カレンダーにはカレンダーのいい特徴があり、今まで長年主流になってきただけに、使い慣れている方は、ご本人や介護の方も多いはず。そのツールの中にも、新しいアプローチを加え、気に入っていただける方が増えれば、うれしいです。
お薬束®-カレンダーの特徴
では、どんな特徴があるのか?見ていきましょう
- 薬包を切らずに、一週間分を吊るせるので、セッティングのミスと手間が軽減できる
- 錠剤や、粉薬などは従来通りポケットに入れられる
- ポケットに1から7の数字が入り、飲み忘れが見やすい
特徴からわかること
・薬包を切らずに一週間分吊るす
←1回分ずつ充填する手間とミスを軽減
・従来の使い方
←カレンダーに慣れ親しんでいる方には、今までの使い方を周到しながら便利になるといいですね。
・ポケットにナンバリング
←飲んだ後に数字が浮き出る仕組み。飲んだか飲まなかったが一目瞭然。さらに、カレンダーでよくあるのが、いろんなポケットから薬を飲まれて、ちゃんと飲めているのかがわからないケースにも、下からとれるのでリードの役目になります。
在宅での経験から
私も少なからず居宅支援で、ご自宅に訪問すると、取りやすいところから飲まれていたり、ポケットの大きさが合わず、薬包がポロリと、落ちているケースがあります。薬包をご自分で切れるケースなら便利さは増す期待があります。
薬の束にこだわるのは?
薬のセットの回数が増えれば増えるほど、手間とミスは増えます。薬局で調剤してもらった形をできるだけ変えずに、服用の時点に持っていければ、使用者や、介護の方も負担も減ると考えています。また、このアイデアは、外来の患者さんで「一週間分ずつに薬包を切っておいてくれ。7日分ずつ吊るしているから」と、言われて、その使い方いいなぁと思っていました。カレンダーと合わせると便利だろうなと思ったのがきっかけでした。
目指すのは、服薬管理ツールのトータルケア
「薬をちゃんと飲んで、ちゃんと診てもらう。」この積み重ねが、健康寿命の延長』この思いから、服薬を続けてもらえることを、使われる方の立場にたって、一つでなく、いろんな角度からご提案できればと考えております。
薬剤師の私は、患者さんに薬を渡しながら「薬を飲んで切るところを知らない。どんな管理をされているかも見ていない」このことに気づかされたことが、きっかけでお薬束®を患者さんと作りました。ですので、カレンダーの慣れているケースにもお役に立ちたい。今後、そのほかにも困っている方にもご意見を聞いて、作っていければと思っています。
薬は、義務でも、かたくなに頑張るのではなく、皆さん一人一人の生活の一部になってもらえればと願います。