お薬束®誕生秘話
~ちゃんと飲んでもらいたい~
この願いから生まれました
長寿、お薬カレンダーに感動!と、意外な声!?
15年ぶりに薬局業界に戻り、服薬支援ツールの主流がお薬カレンダーのままだったことに驚かされました。それだけ万能なツールなんだと、感心しておりました。しかし、私が引き継いだ薬局では、一包化されている患者さんのほとんどが、薬袋のまま使っておられました。
話を聞くと、「カレンダーやBOXにいちいち充填するのが面倒」とか、「取りに行かないといけない。」とのこと。では、今のままで満足かと聞くと、「薬袋のままだと、ついつい、置き場所が変わって、存在を忘れ飲み忘れたり、探して面倒」と、言うお声を聴きました。
そこで、渡してみたのが、写真の種苗用のパックでした。こんな物でも、「ありがとう」と、使っていただけたことにうれしくなりました。ここからお薬束®の誕生秘話が始まったのです。
試しに作ってみました☆
更に、100均商品をかき集め、工作を始め、自作品第一号が写真の“くすりボーン”(笑)。
これでも、ある患者さんはボロボロになるまで使っていただき「兄ちゃん、エエわ。これ!第二弾待ってるでぇ」と、言われ、更にその気になった約二年。多くの方のご支援で、お薬束®を商品化させて頂きました。おかげで、「これ、食卓において、食後つかってるの!」と使うシーンを教えて頂いたり、「ほら、カラっぽやろ!」と、空になったお薬束®を自慢げに持ってきていただく方もいらっしゃいました。そんな経験があったからこそ、広く多くの方にお薬束®を知っていただき、ご使用いただきたいと思っています。
服薬管理・支援ツールの一つに
あるようでなかった服薬支援ツールの誕生秘話、いかがでしたか?
お薬束®の使用方法はまだまだ未知です。今後様々な使い方が生まれてくるはずです。僭越ですが、服薬支援ツールは一つに決める必要はないと思います。ご使用される方の状況や、介護ステージに応じて服薬支援ツールの選択が変わっていくべきだと思います。
まずは、患者様、先生方の服薬支援ツールの選択肢の一つにお薬束®を加えてください。そして、多くの患者さんにお役立ちいただくことを願っております。
願いは”ちゃんと飲んでほしい”
”薬をちゃんと飲むことは、必ず治る”とは、言えませんが、ちゃんと飲むからこそ、医師がちゃんと評価できて、次の治療につながるはずです。大げさかもしれませんが、それの積み重ねこそ、健康寿命の延長があり、豊かな生活が待っていると信じています。更に、介護費削減、薬ロス、医療費削減へとつながるのではないでしょうか。
一包化(完全一包化)への関心が高まれば、ポリファーマシーの問題、フォーミュラリへの挑戦も見えてくるはずです。