災害時の薬の備え|持ち出す工夫と持ち出せない時の準備【医療監修】

こんな課題はありませんか?

・災害時、薬をどうするか不安
・患者・利用者に説明できない
・個別避難計画に薬の視点を入れたい

「災害時、薬はどうすればいいのか?」

・薬は持ち出せるのか?
・持ち出せなかった場合どうするのか?

災害時においても、
「いつもの薬を継続できるかどうか」は、健康状態や生命に直結します。

本ページでは、災害医療の現場経験と臨床薬学の知見をもとに、

・薬を持ち出す工夫
・持ち出せない時の準備

を体系的に整理し、薬剤師・看護師・介護職・地域包括支援センターの方々が、地域啓発や個別避難計画の参考として活用しやすい形でまとめています。

本内容は以下の方におすすめです

・薬剤師
・看護師
・介護職
・地域包括支援センター

■監修

京都薬科大学 医療薬科学系臨床薬学分野 教授
西口 工司 先生

・阪神淡路大震災での医療支援経験
・台湾大地震での災害派遣経験

災害医療の現場経験に基づいた視点と、臨床薬学の知見をもとに構成しています。

■災害時の薬の備えは、2つに分けて考える

災害時の薬の備えは、次の2つに分けて考えることが重要です。

① 薬を持ち出す工夫
② 持ち出せない時の準備

どちらか一方ではなく、両方を準備しておくことが大切です。

■① 薬を持ち出す工夫

まず優先すべきことは、

災害時でも、いつもの薬を飲み続けられる状態を作ることが最優先です。

【方法①】予備薬を備える

・3〜7日分の予備薬を準備する
・医師、薬剤師に相談して用意する
・定期的に中身を見直し、更新する

【保管のポイント】

・温度、湿気、光に注意する
・チャック袋+乾燥剤で保管する
・処方変更時は、予備薬も必ず更新する

【置き場所の工夫】

・玄関、寝室、リビングなど、よくいる場所に置く
・すぐ持ち出せる場所に置く
・取りにくい場所は避ける
・複数箇所に分けて置く

ポイント:
1か所だけに置くのではなく、複数配置で持ち出せる確率を上げることが大切です。


【方法②】日頃の薬を持ち出しやすくする

・薬をまとめて管理する
・置き場所を固定する
・持ち運び時にバラバラにならない形にする

【避難時のポイント】

・持ち運び時に崩れない
・避難所でも使いやすい
・名前や飲み方が分かる状態にしておく

管理ツールを活用することで、
「持ち出しやすさ」と「飲み続けやすさ」の両立につながります。

■② 持ち出せない時の準備

薬を持ち出せなかった場合でも、飲んでいる薬を正確に伝えられることが重要です。

【準備しておくもの】

・お薬手帳
・薬の写真
・服薬内容のメモ
・家族、支援者との情報共有

災害時は、薬そのものを持ち出せなくても、
「何を飲んでいたか」が分かることが大切です。

■啓発・現場で活用できる資料

地域の啓発活動や個別避難計画の確認に活用できる資料を用意しています。

■活用できる資料

地域の啓発や研修、個別避難計画の確認に活用できる資料をご用意しています。
詳しくは下記よりご確認ください。

■まとめ

災害時の薬の備えは、

・持ち出す工夫
・持ち出せない時の準備

の両方をセットで考えることが大切です。

薬剤師会、看護職、介護職、地域包括支援センターなどの啓発活動に活用しやすいよう、資料とあわせて整理しています。