めざせ!服薬管理・支援ツールのトータルケア

お薬束®の販売をしておりますが、ほかの服薬支援ツールもとても重要であるのは当然ことです。使う方の状況に応じて、管理・支援ツールも選ばれるべきと考えています。薬を飲む方や補助される方々の目線で、ツールの俯瞰的な情報を提供し、サポートできたらと考えています。まずは、薬カレンダーの使い方&選び方についてご紹介いたします。

服薬支援ツールの展示@りぼん薬局

来局された患者さんと、服薬についてお話しさせて頂いています。 薬をのまれる現場を見ていないので 様々な薬の飲み方や、管理の仕方、お困り事などが聞けて大変勉強になります。 今後も、皆さんのお役立ちできますよう、研究と習得をしていきたいと思っています。

薬を飲む、管理する補助ツールにつて

知っておきたい!飲み忘れ防止・飲み間違いを防ぐための服薬支援グッズの選び方と使い方 うっかり忘れたり、飲み方が複雑で、整理したいと考えておられる方は多いのではないでしょうか? そんな時に、薬に立つ便利なモノはないの?服薬管理・支援グッズには様々なツールがあります。 おおきくカレンダーなど壁掛けタイプ、箱型タイプ、引き出し収納タイプがあります。また、技術の進歩で、飲む時間を教えてくれたり、飲んだら知らせてくれるデジタル機能もあります。 今回は、どんな種類があるか簡単にまとめてみます。

1:どんな薬を飲んでいるか?

飲み薬(内服薬)と、いっても色々あります。錠剤やカプセル、粉薬、水薬。。。。その中でも、定期的に飲まれる薬は、錠剤、カプセル、粉薬ではないでしょうか?そして、錠剤やカプセルの薬の量が多くてまとめてもらう“一包化”もあります。 皆さんがどんな薬をのんでいるかによって、カレンダーの使い方も少し違ってきますし、どんなカレンダーが自分に合うのかイメージがつくのではないでしょうか?

ーまずはご自分の薬はどんな薬をもらっているか確認しましょうー

錠剤やカプセル(ヒート包装) 一般的な錠剤やカプセルを包装から取り出して飲むケース *ヒートとは、メーカーが作った既存の包装とここでは定義します

粉薬(薬局で調剤) 薬局で調合してもらった粉薬

粉薬(ヒート包装) 漢方薬や胃薬などメーカーが作った包装に入った粉薬

一包化 カプセルや錠剤の数が多く、1回分をまとめて一つの薬包に入れてもらった薬 一包化

カプセルや錠剤の数が多く、1回分をまとめて一つの薬包に入れてもらった薬

2:薬を飲むまでの役割は誰がしているか?

薬を口に入れるまでの行動

薬をのむといっても、一連の動作があります。

①服用ごとの薬を用意する。朝なら、朝の分の薬を用意する

②飲める状態にする。薬を包装から取り出し、口に入れられる状態にする。

③口に入れる。まさしく自分で口に入れる場合と、飲ませてもらう場合があります。

その行動をすべて自分でするのか?別々の人が役割分担されるのかによっても違ってきます。ご本人が使用される場合でも、自立、補助、介助、支援によっても変わってきます。使われる方、本人の状態によっても変遷するものだと認識していただく方がいいのかもしれません。

3:どんなツールがあるのか?

服薬支援ツールも様々

カレンダー・壁かけタイプ 一般的な服薬支援ツール。壁掛けタイプで、曜日と飲む時間に合わせたセッティングができます。いつ飲むのか、わかりやすく、飲み忘れも気づきやすいですね。ご本人さんも、介護の方にも重宝されています。

BOXタイプ 主にヒートの錠剤やカプセル ヒートの錠剤や、カプセルを1回分ずつはさみに切ってまとめられるのがこのタイプです。1回分をまとめておくのに便利です。忙しい働き盛りの方や、旅行や出張など外泊される方がよくつかわれています。

週間BOXタイプ 一包化の薬や1回分をパックにまとめたものを1週間ずつのみ方に応じて、並べるBOX。卓上などに置いておくのに便利なタイプです。これなら、掛けていあるところまで行く必要はないですね。 週間BOXタイプ 一包化の薬や1回分をパックにまとめたものを1週間ずつのみ方に応じて、並べるBOX。卓上などに置いておくのに便利なタイプです。これなら、掛けていあるところまで行く必要はないですね。

~カレンダーの選び方~

1日に何回飲むか?

まずは、1日に飲む回数は何回ですか?
回数によってカレンダーも様々です。毎日使うツールですので、無理のないように選びたいですよね。場所も取らず、生活導線内で使いたい。一般的なカレンダーでは、横40センチ前後、縦55センチ前後です。しかし、回数や用途によっては、大きいサイズのも、小さいサイズのものもあります。
カレンダーの種類を回数から見ていきましょう。

<1日4回朝昼夕寝る前>

定番のカレンダーです、左に曜日が記入され、上の項目が飲み方「あさ」「ひる」「ゆう」「寝る前」と書いてあるタイプです。1日4回1週間分を充填できます。1日1回分でしたら1列に1週間分で、4週間分使えます。1日2回なら2週間使えます。

<1日3回>

1日3回固定なら、最初から3回分を購入した方が、コンパクトでシンプルに使えます。

<1日1回>

1回分で1週間ずつのカレンダーもあります。在宅など訪問にはわかりやすいかも。でも、定番の4回分のカレンダーを使えば、1か月分をかけることができます。これも便利ですよね。     *ここは週間BOXと比べる必要あり

<1日4回連続2週間分>

1日4回を2週間分充填できます。工夫すれば、最大1か月分充填できます。
壁の高さや、届く範囲も注意しないといけません。写真の商品は縦850mm

<カレンダーのスペースについて>

一般的なカレンダーの大きさは 横が370-450mmほど、縦が500mm-580mmくらいです。しかし、ポケットの数や、日数などで、大きくなることもあります。ご自宅のスペースを考慮してお選びください。また、カレンダーの下のスペースも明けておいたほうがいいですよ。
理由はのちほど!

※1日の飲む回数によって、カレンダーの大きさや、列の使い方が変わってきます。無駄なスペースは飲み忘れや混乱の原因にもなります。用途に合わせることは意識の向上にもつながるので重要です!

ポケットの選び方

1:ポケットの幅

カレンダーでよく使うのは、何と言っても“ポケット”!このポケットの選び方は、充填のしやすさと、取り出しやすさが決め手です。まず、充填で注目するのは“幅”です。薬局で調剤された一包化や粉薬をもらわれている場合は、ポケット幅80mm以上がおすすめです。理由は、処方された薬の量により薬包の幅も調整します。およそ、7-80mmの幅が多いので、80mm以上が無難ということです。

2:マチ付きのポケット

「取り出しやすさ」を重視するため、ポケットにマチがあるモノをお勧めします。毎日使うものですので、劣化を防ぐためにも、手を入れるときに、ポケットが破れないようにすることも重要です

ポイント!
 さらに、ポケットの縁がUの字になっていると、更に取りやすいですね!

3:二重ポケット

粉薬や一包化の薬がある場合は、錠剤(カプセル)と大きさが違って一緒に入っていると、取り出すときに、一緒にくっついて落ちてしまうケースもあります。そこで、ポケットを分けることで、粉薬も錠剤(カプセル)も取り出しやすく、こぼれにくくなります。充填が少し複雑になるのは難点かも

ポケットの中をまとめられるタイプ

ポケットごと取り出せる チャック袋付きの形状もありますが、この点は週間BOX型での使用にもメリットがありそうです。

ほかにも用途に応じた使い方

旅行や、施設のお泊りなどで、1日分を取り出すときに便利。お泊りの曜日はあえて、ポケットを開けておいた方が、飲み忘れ確認はしやすそうですね。

1週間ごとの訪問に便利 1週間分をチャック袋にまとめて入れられるので安心ですね。

外泊に便利 1日分を抜き取ることが可能なので、お泊り施設や旅行にも便利。 ボタン

お薬ポケット1週間 スケーター株式会社 品番JDP1

家事などの合間に便利 マグネット式で、安定感も抜群。冷蔵庫につけておくと、朝食時などバタバタしたときに、動きながら飲めて便利♪ ボタン

毎日おくすりポケット(マグネット付き)出典楽天

【受診日セット】
 受診日に必要な保険証や、薬手帳、診察券をカレンダーと一緒にまとめたい方にお勧めです。カレンダーの上や下に、大きなポケットがついているものもあります。少し、上下に長くなりますが、スペースに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

金鵄製作所おくすりカレンダー マチ付きKWP-32P

【薬包を吊るすタイプ】

 薬包を前に吊るして、ポケットは 錠剤やカプセルにゆったり使える。 後ろの数字で飲み忘れチェックもカンタン♪

こんな風に、薬の種類、のみ方の特徴、生活様式にも合わせた様々なカレンダーが登場しています。
また、カレンダーだけでなく、箱型の整理箱や、引き出しもあります。ご自分の薬の種類やのみ方、ライフワーク、さらに誰が管理するかによってサポートグッズを選び、組み合わせてみてはいかがでしょうか?
ぜひ、ご自身や、大切な方のサポートにお考え下さい。
重要なことは、薬忘れず間違えず飲むこと。だけでなく、薬に縛られず、飲むことが目的ではなく、手段として活用していただきたい。ご本人、関係者の方々が毎日の生活を豊かに過ごすことです。

お薬カレンダーの使い方

ボタンカレンダーを使う時のポイント 注意することは、大きく2点 ①壊さない。特に、ポケットの扱いには注意。デリケートで壊れやすい材質もあります。 ②落とさない。カレンダーが壁から落ちてしまうと、充填した薬剤がバラバラなってしまい、大変。

①壁に留めるのは、1点より2点で留める

1点ずつ留めると、安定感がなくぐらつき、バラバラになる危険性が高くなります。2点で固定することにより、より安定化させましょう。夏になると扇風機で、ペラーと、めくれて薬が落ちる場合があります。下の端も固定することをお勧めします。

②留め具はしっかりしたものを選ぶ

  留めるピンはしっかり引っ掛けるフック。かつ壁にしっかり留まる斜め針がおすすめです

③ポケットは強く押し込まず、両手で

ポケットは一番負荷がかかりダメージを易く、修復が困難です。買い替えの一番の原因ですので、ゆっくり取るようにしましょう

④片手でなく、両手でポケットを抑えながらとる

片手でとることも、不安定さが増します。傾いたり、ポケットへの負荷も増しますので両手をお勧めします。

⑤カレンダーの下に物を置かない

カレンダーから取り出す際、ポケットから薬が落ちて、壁とモノの間に挟まれとれなくなることもあります。カレンダーの下には何も置かないほうがいいでしょう。やむを得ず置く場合は、壁と隙間を開けずにピッタリ収納しましょう。  

~介護のステージに応じて服薬支援ツールも選べられたら~

「服薬支援ツールは一つに絞るのではなく、患者さんのステージに合わせて使い分ける。」と、介護関係者の方に教えて頂きました。自己管理のできるステージ、補助や介護の必要なステージに応じて選択肢が広くなれば。 大切なことは、患者さんや介護者の方に最適な服薬支援ツールを提供できることだと気づかされました。 介護に関わる方の連絡ツールになりたい 最適な使用には、介護に関わる方の共通認識があればこそ。そのためには、ツールもケアプランに導入されたり、日常において介護担当者間の連絡ツールにもなれる存在を目指したいです。

ここで、お薬束®のご紹介!

お薬束® 株式会社サンポーウェルズ

3つのメリット

  • 約1か月分を切らずに束ねて使用 くすりを落としたり、充填の手間が省ける
  • 置き場所も自由に選べる 介護者の行動範囲、動線に置けるので介護作業がスムーズになる
  • 飲み忘れも気づきやすい 日付の違いで飲み忘れが分りやすく、朝と夕で別の担当者でも確認がしやすい

介護関係者からのお声

  • どこでも置けるので、利用者さんの好きなところ、または、介護者が使いやすい所に置けて便利
  • 飲み忘れも、「朝食後、夕食後」など用法二つ並べれば一目瞭然!介護者間のコミュニケーションにも便利です。
  • カレンダーやBOXよりセットが楽なので、安心です。
  • 独居の方ですが、ご自分で飲むようになられて助かっています。
  • 独居の方ですが、ご自分で飲むようになられて助かっています。