一包化とは?
本当に大切なのは「飲めること」です

一包化は、薬を1回分ずつまとめる方法です。
ただし、薬をまとめるだけで、すべての服薬問題が解決するわけではありません。

飲み忘れ、飲み間違い、昼薬だけ残る、飲んだか分からない。 こうした困りごとは、薬そのものだけでなく、生活の流れ・家族の関わり・確認方法とも深く関係しています。

一包化とは

一包化とは、朝・昼・夕・寝る前など、服用するタイミングごとに薬を一つの袋にまとめる調剤方法です。 薬の種類が多い方、飲み間違いが心配な方、家族や介護者が薬を管理している方に使われます。

一包化の目的は、薬をきれいにまとめることではなく、本人が安全に、無理なく、継続して飲める状態をつくることです。

服薬でよく起こる困りごと

飲み忘れ朝は飲めるが昼だけ残る、食後のタイミングを逃す。
飲み間違い朝夕を間違える、前日の薬を飲んでしまう。
確認できない飲んだかどうか本人も家族も分からない。
薬が散らばる袋のまま、引き出しや机の上に薬がたまっていく。

なぜ、一包化しても飲めないことがあるのか

一包化は大切な方法ですが、服薬管理にはいくつかの段階があります。 どこでつまずいているかを見ないと、方法が合わないことがあります。

準備
薬を用意する
セッティング
飲む場所に置く
与薬
本人に届く
確認
飲めたか見る

一包化は主に「準備」を助ける方法です。 しかし、飲む場所に薬がない、声かけする人がいない、飲んだ確認ができない場合は、別の工夫も必要になります。

一包化が向いている方

薬の種類が多い方複数の薬を毎回取り出す負担を減らせます。
飲み間違いがある方1回分ごとにまとまるため、間違いを減らしやすくなります。
家族が管理している方準備や確認の負担を軽くできます。
介護サービスが関わる方ヘルパーや施設職員が確認しやすくなります。

一包化だけでは足りない場合

一包化しても薬が残る場合は、本人の意欲や理解、生活リズム、家族の関わり、置き場所、確認方法まで見る必要があります。

昼薬だけ残る昼に薬を見る機会がない、外出している、食事時間が不規則。
朝薬が飲めない起床時間、食事、介助者の訪問時間が合っていない。
飲んだか分からない確認方法がなく、本人の記憶だけに頼っている。
薬を嫌がる必要性の理解、副作用への不安、過去の経験が関係していることもあります。

服薬支援ツールを比較して考える

服薬管理の方法は一つではありません。本人の状態や支援体制に合わせて選ぶことが大切です。

薬ケース自分で管理できる方に向きます。
お薬カレンダー飲んだか見て確認しやすい方法です。
一包化1回分をまとめ、準備と飲み間違いを減らします。
お薬束®一包化された薬を日数順につなげて、より管理しやすくする方法です。

お薬束®という考え方

お薬束®は、一包化された薬を日数順につなげ、服薬の流れを見えるようにする方法です。 薬を「渡す」「飲む」「確認する」場面で、本人・家族・介護者が同じ状態を見やすくなります。

一包化をさらに生活の中で使いやすくする。 それがお薬束®の役割です。

退院・在宅・施設で考える服薬管理

退院時 病院では飲めていた薬が、自宅に戻ると飲めなくなることがあります。退院前から生活場面を想定した確認が必要です。
在宅 ケアマネジャーや家族の生活情報をもとに、服薬課題を整理することが大切です。
施設 配薬、与薬、確認の工程が複数職種にまたがるため、仕組みとして整理する必要があります。

一包化は、服薬管理のゴールではありません

大切なのは、薬をまとめることではなく、本人が実際に飲める状態をつくることです。 服薬管理でお困りの場合は、状況に合わせた方法を一緒に考えることができます。

※薬の管理方法は、本人の状態、処方内容、生活環境、介護体制によって適した方法が異なります。変更を希望される場合は、医師・薬剤師・ケアマネジャー等にご相談ください。